信じられないトヨタの脇の甘さ

トヨタが大量のリコールをする破目に陥っている。アメリカの陰謀説もあるようだが、仮にそれが真実だとしても、突け込まれる余地を作ったことが情けない。長時間使っているとアクセルの戻りが遅くなることや、ブレーキの効きが悪いなど、ゼロ・ディフェクトを標榜していた企業にあるまじき失態である。信じられない脇の甘さと責められても仕方無い。
前者のアクセルの戻りが遅くなるのは、材質の問題だったと言うが、そんなことは寿命試験で検知出きた筈である。
後者のブレーキの効きは、多分電磁ブレーキから在来の機械的なブレーキへ切り換えるタイミングと切り替えに掛かる時間の問題であろう。これについてトヨタは最初ユーザーの感覚の問題と主張したが、それはある程度正しいかも知れない。しかし、タイミングが遅過ぎ、切り替えに要する時間が長ければ、ユーザーが不安を感じ、場合によっては追突や衝突事故に繋がる恐れもある。検証が甘かったと言われても仕方無いのではなかろうか。
トヨタ半導体バイスを毎月数万個を納入していたが、納入したデバイスに絡む異常が、数ヶ月に1件発生しても大問題となった。今回の品質問題が起きたのは、その厳しさが失われているためではないかと心配する。一日も早く立て直し、再び高品質を称えられるようになって欲しい。