フィギュア・スケートはスポーツかアーツなのか

どんなスポーツでも最高の技を発揮した者が上位に行く。だがバンクーバー五輪のフィギュアは男女共、優勝者は最高難度の技をやらなかった。スポーツはルールの下で優劣を競うものであるから、ルールに従って高得点を叩き出した優勝者にケチをつける心算はない。言いたいことは、最高の技を見せなくても勝てる現行ルールがおかしいのではないかと言うことである。
最高難度の技を出さなくても、芸術性などで高得点を得れば上位に行けるなら、それはスポーツでなく演劇或いはショーではないか。フィギュア・スケートの選手とは、アスリートなのか、それともアーティストであるべきなのか。今の採点法ではこの点が不明瞭であるような気がする。或いはアーツに偏りすぎていると言うべきか。
それを物語る記事がある。浅田真央に代わってプルシェンコが滑り、4回転を跳んでも勝てないらしい(ココ)。五輪はスポーツの祭典であって芸術祭ではない。その意味でフィギュアの採点システムを考え直すべきではないだろうか。