菅首相は千鳥ケ淵戦没者墓苑に参っても靖国神社は参拝せず

今日、菅直人首相は都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ献花した。靖国神社には参拝しない。全閣僚も参拝を見送る意向を表明している。菅首相靖国参拝に関して「A級戦犯が合祀されており、首相や閣僚の公式参拝には問題がある」と言う。
サンフランシスコ講和条約では、「戦犯」の赦免や減刑について定めており、日本はそれに従い、圧倒的多数による国会決議を基に各国と交渉し、関係国(11カ国)の了解を取り付けて戦犯の「赦免」を実現させた。こうして「戦犯」の人達は国内外から免責され、与野党全会一致で名誉を回復している。この結果戦犯は存在しないのである。
菅首相始め閣僚や民主党員の発言や行為を見ると、この事実を知らないのではないかと思う。靖国神社に参拝したら、中国や韓国から文句を言われるのでそれを避けようとしているのかも知れないが、両国とも講和条約に基づく行為にとやかく発言する法的資格はない。日本政府は毅然たる態度を取るべきで、もしも両国の介入を許すようなことがあっては、講和条約を無視する行為となると思う。政府の猛省を促したい。