中国が謝罪と賠償を要求

中国外務省は「日本側は船長らを違法に拘束し、中国の領土と主権、国民の人権を侵犯した」と強く抗議する声明を発表し、日本側に謝罪と賠償を求める方針を明らかにしたと言う(ココ)。
尖閣諸島が中国固有の領土との主張はとんでもないごり押しながら、今回の事件で中国政府の態度は一貫しており、謝罪と賠償要求もその延長線上にある。我が国政府はどう対応するか。本来なら同じ論理で謝罪と賠償を要求すべきである。
中国のごり押しに対抗するには、レアーアースを不要化する技術開発、ODAを無くす、中国に進出した企業を引き上げインドやベトナムなど東南アジアに移す、技術供与停止、防衛力強化などが必要である。中国が謝罪と賠償要求を打ち出したのは、我が国の対抗策に先手を打つと言う要素もあるのではなかろうか。向こうも日本が賠償に応じるとは思っていないだろう。そうとすると賠償要求は交渉の材料であって、賠償要求は引っ込める代わりにODAを増やすよう迫る伏線と言うことも考えられよう。
韓国は日本が屈したと評しているそうだが、そのように見られるのが一番拙いし、情け無い。東南アジア諸国も落胆しているのではなかろうか。信用を回復し、それら諸国の頼られるよう、周到な準備の上に立って腹を括り、一貫した態度の外交を展開して貰いたい。