相撲協会は浄化出きるか

放駒理事長は今回の八百長問題を過去には無かった前代未聞の事件と言っているが、誰もそうは思っていないのではないか。理事長自身は確かにやったことが無いのは、多くの人が認める所だろう。だが多くの力士が星の貸し借りはやっていたであろうことは、証拠は残っていなくても疑う人は少ないのではないか。
春日錦は「八百長問題に決着をつけるため、蜥蜴の尻尾切りをされたらたまらない。このままでは引き下がれない、やった力士は何十人も居る。」と言っていると言う(ココ)。
一方、既に名前が出ている力士も調査に非協力的な態度と聞く。そのような状況下で証拠を掴むことなど殆んど不可能だろう。この上はアメリカがやっているような司法取引の手法しか手は無いのではないか。既に認めた三人に取引を持ちかけ、全貌を話して貰うことだろう。そして早く話した方が処分が軽くなる結果に持って行くことだろう。
これが上手く行ったとしても、片八百長は掴みようがあるまい。何しろやった本人が喋らない限り、誰も判りようが無い。実は片八百長ではなかったかと疑っている取り組みが二番あるのだが、勿論証拠が有る筈もなく、全くの勘である。だから、どの取り組みと言うわけには行かない。
相撲の八百長問題は協会の外部とは関係なく、また賭博にも絡んでいないので、警察が介入する刑事事件にはならず、協会内部を浄化する問題である。警察が介入しないだけに、解決は協会の手腕に依存する。協会は腹を括って当たらねばならぬ。何とか一日も早く決着をつけて再出発して貰いたい。
【追記】
今思い出したので書いておく。角界にはガチンコ、注射、中盆と言う隠語がある。それぞれ真剣勝負、八百長、仲介者のことである。こういう隠語があることが八百長が存在することを示している。この隠語を知ったのは学生の頃だったか社会に出てからだったか忘れたが、若い時だったことに間違いない。だから随分前のことである。