首相が「吉田所長の処分は不要」と発言した意味は?

菅直人首相は28日、東京電力福島第1原発への海水注入を独断で続けた吉田昌郎所長の社内処分は必要ないとの認識を示したらしい(ココ)。
過日の記者会見で武藤副社長が記者の質問に答えて、吉田所長の処分については総合的に検討中と発言したのに対し、ネット上で猛烈な反対が巻き起こっていた。武藤副社長は処分すると言ったのではなく、吉田所長の判断は技術的には正しかったとして、形式的には命令違反だが、処分すべきか或いは処分が必要かなどを含めて検討すると言う意味だったと思う。真意は処分に値しないと考えているが、そう言い切ってしまって良いかどうか、状況を見ていると言うことではなかったかと思うが、処分反対論が湧き上がってしまった。首相の発言はそれを鎮めることを意図したものだろう。この件は下手したら総指揮官である自分自身の責任問題に発展しかねないので、沈静化を図ったものと見た。
それにしても心から心服できる指揮官が居ないのが情けない。