東日本大震災の津波の高さ史上最大40.5メートル

東日本大震災による津波の高さ(遡上高)が40.5メートルに達していたことが、「東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ」の調査で分かった。これまでの最高値は、明治三陸津波(1896年)で同県大船渡市に残る38.2メートルだったが、今回はそれを上回り、観測史上最大のとんでもない大津波であった(ココ)。
研究者がこのような大津波の危険を警告しても真剣に検討しようとしなかった甘さが被害を大きくしたことに、今では異論を唱える人はいないだろう。だが四国電力伊方原発の安全評価に同じ過ちを冒している。揺れの強さを余りにも小さく想定していることだ。四国電力は正気かと言いたくなる。目の前に最大級の断層中央構造線が走っているのに、揺れの強さを極めて小さく想定する感覚は、狂っているとしか考えられない。こんなことでは、最初の揺れ一発で圧力容器も格納容器も、その他の機構も破壊されてしまうのではないか。
東日本大震災で苦い経験をしたのだから、そこから学んだ教訓を活かさねばならないのに、全然学習しようとしない四国電力を、しっかりと覚醒させるにはどうしたら良いのだろうか。