圧巻だった高橋大輔

昨日行われたフィギュアスケートNHK杯の男子ショートプログラムのリプレイを観た。日本選手は町田樹小塚崇彦も良かったが、高橋大輔は出色の出来で、大差で首位に立った。まだ十分でないと四回転ジャンプは跳ばなかったにも拘わらず、90点を越える自己最高点をマーク。高橋はスピードもあり、切れも良く滑らかで優雅。兎に角圧巻だった。最後回り過ぎてピシッと止まらなかったのは愛嬌。
昔の日本のフィギュアは、技術はあっても芸術性に欠けると言われたものだが、今は全く違う。その変化は荒川静香あたりからのように思う。荒川のスケートは静中動有りの感がして、非常に美しかった。彼女に続いて出て来た選手達は男女とも、それ以前と動きがらっと変り、芸術性を感じさせるようになった。何が原因なのか知らないが、短期間でこんなに質が変ったのは珍しいのではなかろうか。
素人の戯言かも知れないが、高橋の昨夜の滑りは、またスケートの大きな変化を呼ぶ引き金になるような気がする。そんなことを想像させる素晴らしい滑りだった。