伊方原発3号機の耐性評価を下方修正

四国電力原子力安全・保安院の指摘を受けて、特定周期の揺れに対する耐性評価をあらためて実施した結果、1・97倍の裕度があるとしていた充電器盤が1.50倍の揺れで機能喪失することが分かったという(ココ)。
四国電力が想定した揺れは570ガル。その1.50倍では1000ガルに満たない。神戸の震災ではテレビが飛んだと伝えられている。これは1000ガルを越える揺れだったことを物語る。事実2000ガルほどの揺れが記録されたと聞く。この事実を無視した想定で安全と主張するのは無知で無恥、そして無責任な態度と言うしかない。
中央構造線は神戸の震災の震源となった断層より遥かに大きい世界有数の巨大断層である。それが沖合い6kmにある。これが動いた場合、神戸より弱い揺れで済むはずはない。それなのに570ガルと言う弱い揺れを想定する四国電力の神経が判らない。四国電力地震学者の警告に耳を傾け、早急に再検討すべきである。