太陽の北極のみ磁場反転―衛星「ひので」で観測

太陽は南極と北極が逆向きの磁場を持つ巨大な棒磁石のような構造で、約11年の活動周期に合わせてN極とS極がほぼ同時に反転するが、衛星「ひので」による観測で、北極だけがS極からN極に反転し、南北両極が同じN極になりつつあることが確認されたそうだ(ココ)。太陽の活動が11年周期からずれが生じており、寒冷化に向かうと以前から指摘されていたが、それが「ひので」による観測で間違いないことが確かめられたと言うことだろう。
同様の現象は、17世紀後半から18世紀初めに長期間太陽活動が低下し、確かこの時だったと思うがテムズ川が凍ったことがあり、その様子は絵にも描かれていると呼んだことがある。今度もその時と同じ事態になるなら、温暖化が一転して寒冷化となる惧れがある。太陽系全体に跨る異変となると、人間の力ではどうにもならない。どう進展するか注目するしかあるまい。