原子力規制委員会が大飯原発内の断層を本当に調査できるのか

関西電力大飯原発の敷地内を走る軟弱な断層(破砕帯)が活断層かどうかを確かめるため、新たに発足した原子力規制委員会が10月下旬に現地調査すると言う(ココ)。ところがその原子力規制委員会の委員長である田中俊一氏は、前原子力委員会委員長代理であり、日本原子力学会会長も務め、原発政策を推進してきた人である。4人の委員の中には、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」を所有する日本原子力研究開発機構に所属していた人もいる。就任前の3年間に、原子力事業者や団体の従業員だった人は委員になれないという欠格要件に抵触するのではとの指摘もある。そのような原発推進派だった人が居並ぶ原子力規制委員会が、大飯原発の断層を本当に調査できるのだろうか(ココココココ)。
大飯原発の敷地内を走る断層は、渡辺満久・東洋大学教授(変動地形学)が警告を発している破砕帯である(ココ)。関電はひた隠しにしていたらしい。今まで原発を推進して来た連中は関電とぐるではなかったのか。
原子力規制委員会のメンバーは人選をやりなおすべきだろう。