高齢者の治療方針再検討

高齢になると故障が一つでなく、複数にわたることが多い。それらを全部治療しようとすると必然的に薬が多くなり、副作用が出易くなる。そこで故障を全部直そうとするのでなく、直すべきものと進行を抑える程度に止めるものと区別するようにすべきだと、2〜3日前の新聞に出ていた。
これは全面的に賛成だ。過日或る人が二つも三つも医者通いなんて出きないと言っていたが、全くその通り。経済的問題もさることながら、例えば足を故障したら、病院に行くことも困難になる。そうなるとどうしても治療しなければならぬものは何とかして通院するが、それ以外は行けるものではない。つまり患者自身が治療の優先順位をつけているのが実状であろう。今回の記事は、治療する側もそれを意識しようとの趣旨であろう。その意識をもつことは賛成であり、その方が患者も楽である。