「かんだやぶそば」が火事

神田の老舗「やぶそば」が焼けてしまった。「やぶそば」と「まつや」はどちたも蕎麦屋の老舗で、すぐ近くにある。一昨々年の秋、大学の最後の同窓会で上京した際に、「やぶそば」は知人の招待で、そのあくる日に「まつや」に寄って来た。
「やぶそば」は関東大震災の後建てられた歴史を持つ、風格のある建物だった。その建物は再建出来るだろうが、ダシが失われたら、味の再建は難しいと思われる。いずれにしても惜しいことだ。
「やぶそば」を出るとき、写真を撮ろうとしたが、もう暗かったので余り撮れなかった。こんなことになるのなら無理してでももっと撮っておくのだったと悔やまれる。


「まつや」の親父は高校の友人。卒業後寄ったのはこの時が2回目。「やぶそば」がいかにも高級な店であるのに対し、「まつや」は庶民的な店と対照的。「まつや」は池波正太郎が愛した店で、飲むときと呑まないときで座る席が違ったと聞く。
もう一度行きたいと願っているが、叶うかどうか。