石原慎太郎の言う通り侵略に非ず

石原慎太郎共同代表は2013年5月17日、朝日新聞の取材に答えて、先の大戦の旧日本軍の行為について、「侵略じゃない。あの戦争が侵略だと規定することは自虐でしかない。歴史に関しての無知」と語ったと言う(ココ)。
当時アジアに独立国は日本とタイが有るのみで、中国も軍閥が割拠して内戦状態で独立国と言うには程遠い状態だった。その他の地域は総て欧米の植民地で、現在の東南アジア諸国はまだ存在しない。日本はそれら地域を侵略していた米・英・仏・蘭の諸国と戦ったのである。
東南アジア諸国は戦後独立したのであって、日本が東南アジア諸国を侵略したと言うのは、石原慎太郎氏が指摘した通り歴史に関する無知と言うほかない。

ついでだからもう一つ書いておこう。橋下徹大阪市長慰安婦に関する発言について、米国務省のサキ報道官は2013年5月16日の会見で、「言語道断で不快だ」と非難した(ココ)。しかし前大戦の頃は世界中が「軍の在る所、娼婦在り」と言う時代であった。それを現在の感覚で批判するのは意味がない。もし批判するなら、日本を占領した米軍自身が慰安所を造れと言ったことも批判されねばならない。サキ報道官はこの事実に頬かむりしているのか、それともこのことを知らないのだろうか。