長い滑走路が要らないオスプレイは非常の際に凄く有用

辛坊さんと岩本さんを救助した救難機US−2は、離着水時に必要な滑走距離が300m前後と極めて短いことが大きな特徴である。今回の救助に際し、比較的波が静かな所を探して着水したのだそうだが、そのように狙った所にピンポイントで着水すると言う芸当は、超低速で超低空飛行が可能であることと、離着水距離が短いからこそ出来たことである。
オスプレイの特徴は滑走距離が要らないことである。四国が大地震に見舞われたなら、四国と本州を結ぶ3つの橋は総て通行不能となる危険性が高い。港湾施設も大きな打撃を受ける惧れがある。更に高速道も通れなくなる箇所が発生するだろう。その場合山奥などで孤立した地域に救援物資を運ぶ手段はヘリかオスプレイしかない。輸送距離が長く、運搬量も大きいオスプレイに頼る場面は多いと思われる。
オスプレイは最初事故が連続して不安を持たれたが、どんなものでも最初は不具合が出るのは仕方の無いことである。初期不良を一日も早く克服し、滑走路が不要という大きな利点を持つ輸送手段を活用できるよう、整備を進めることが、非常災害に具える準備の一つであろう。