錦織圭 ビッグ・サーバーに敗れる

ウィンブルドンテニス大会で錦織圭選手は、220kmを超す高速サーブの持ち主である第8シードのミロシュ・ラオニッチに1−3で敗れた。
ラオニッチのサーブの調子がまだ整わない立ち上がりの第1ゲームをいきなりブレイクし、そのセットを6−4で奪ったが、第1セットの終盤からラオニッチが220kmを超す高速サーブを厳しいコースに決めると完全にお手上げで、サービス・エースを35本も奪われてしまった。
錦織はショットを打つタイミングが早く、しかも厳しいコースにびしびし決め、年々著しい上達を見せており、フェデラーを破り、ダルもあわやと言うところまで追い込んだ。あと欲しいのはビッグ・サーブであろう。彼のサーブは180km台であるのに対し、ラオニッチのサーブは220km台。この差を縮めないと、ビッグ・サーバーに対抗することは難しい。サーブのスピードは天性によるところが大きく、錦織が今以上にサーブを強くするのは非常に難しいことではあるが、向上を期待したい。