時間外手当0の制度について

世の中には成果が掛けた時間に全く関係しない仕事がある。こんなことが未だに理解できないとは情けない話だ。
若い頃アメリカに出張したら、エンジニアは全員年俸制で、タイムカードも無い。よく聞いてみると、日本で技術者と一口に言っているのが、あちらではエンジニアとテクニシャンになっていた。事務の仕事もセクレタリーとクラークに分かれていた。どちらも前者は責任があるのみでタイムカードは無い。後者は仕事量が労働時間に依存するので、タイムカードが有り、時間外手当が支給される。後者は労働組合員であるが、前者は組合員ではない。まことに合理的だと感心した。
サラリーマン以外でも、例えばデザイナーの成果は、掛けた時間に依存するとは言えないだろう。そういう仕事は沢山ある。そういう人たちの報酬は契約で決める方が合理的である。
昨日だったか、時間外手当0の制度に賛成なのは、労働者の20%に過ぎないと報じていたが、これはもともと労働者に無関係の話である。こんな報道をするのは、全然判っていないことを世間に晒した。