近年熱中症が何故多い?

今年の暑さは堪える。38℃の暑さは珍しくなくなった。濃尾平野は昔から暑い所で、一夏のうちに必ず38℃位の暑さを記録する日があった。その暑い日が名古屋場所の間に来ることが多く、名古屋場所は暑いと言う印象を植え付けた。
所が最近は38℃という気温は珍しくなく、毎日どこかで記録している。異常と言うほかない。そのため各地で熱中症になる人があり、毎日のようにニュースで報じられている。
昔は熱中症のことを日射病と呼んでいた。子供の頃、夏になると日射病に気を付けろと言われたものだが、実際に日射病になった人を見たことが無い。今のように水分をらん取ることに神経を使うわけでもなく、真夏の体育の時間に1時間のランニングをやったこともある。春と秋には全校生徒参加の10kmマラソンがあったが、速い遅いは当然あるが、いつも全員完走し、脱落者は無かった。朝礼や式典は夏でも冬でも全員が校庭に整列して行う。
今の学校では考えられないことかも知れないが、当時はどこでも同じで、過酷だなどとは誰も思わなかった。このようなことをしても、日射病に掛った人や倒れる人は見たことがない。昨今の熱中症になった人を脱水症状と言うが、水分の補給は皆気を付けている。それなのに熱中症になるのは、水分の不足でなく、塩分の不足ではないかと思う。昔は塩分の取り過ぎなど考えたこともなく、現在の3倍も或はそれ以上も摂っていた筈だ。だから滅多に塩分不足にはならなかった。だが今は塩分の摂取量を極力抑えているので、多量の汗をかくと塩分も同時に失われ、直ぐに塩分不足の状態に陥って倒れるのではないか。
昨今の熱中症は脱水症状ではなく、脱塩分症状が多いのではないかと思うが違うだろうか。