湯築城・岡豊城・中村城の同范瓦の土

湯築城と岡豊城・中村城並びに堺から出土した同范瓦の土の質を分析した結果が、今日の湯築城歴史塾の最後に報告された。分析結果では、湯築城と堺の瓦の土は一部に共通するものがあるとのこと。そして意外だったのは、岡豊城と中村城の瓦は同じ土で作られていたこと。岡豊城と中村城は遠く離れて居り、同范瓦は版木を持って出張し、現地生産したものと言う観点からは考えられない事実である。
この4種の同范瓦の土の分析結果は出たが、その土がどこの物かはまだ判っていない。そこで推測だが、岡豊城と中村城
の瓦は、同じ所の土を運んで来て現地生産したのではないか。つまり、瓦を焼くのに適した土がそこしか無かったのではないだろうか。
一つ判るとまた別の疑問が出て来る。歴史の解明はこれだから大変だが、面白い点でもある。