意外に面白かったリオ五輪

当初リオ五輪には全然期待していなかった。期待どころか無事にやれるのかと、むしろ心配していた。勿論細かい不備や問題は沢山あったようだが、日本選手の活躍もあり競技そのものは意外と面白かった。
一番驚いたのが、前にも書いたが男子400mリレー。決勝に出ただけでも凄いと思っていたのが、何と2位。しかも最終走者にバトンを渡した瞬間はトップ。ボルトがケンブリッジを横目で見ながら抜き去ったが、こんな状況を予想した者が居ただろうか。日本チームには9秒台の走者は一人も居ないしトップ25に一人も入って居ない。アメリカチームは全員が9秒台の選手。こんな結果を予想しろと言う方が無理というもの。リオ五輪最大の驚きだった。
男子バレーの決勝戦も凄かった。今まで見た中で最高の試合だった。と言うより、こんな試合は見たことが無い。パワーと技が合体した稀に見る試合だった。バレー・ボールの試合は見るたびに苛立ちを感じていたが、この決勝戦を観て本当にすかっとした。これこそバレー・ボールの有るべき姿でありバレー・ボールの醍醐味を味わった。
男子体操も力を出し切った。日本柔道の美しさも見せてくれたし、女子のレスリングでは吉田はやや調整不足を感じさせたがそれでも銀。立派。何よりよかったのは、吉田の攻撃的プレースタイルが全員に引き継がれていることではなかろうか。美しい柔道と並んで素晴らしいことだと思う。卓球も一皮剥けた感じがする。中国に全然歯が立たなかったのが、今回は食らい付くとこまで上がった気がする。バドミントンも強かった。水泳も良かったし、シンクロも復活し、予想もしなかったカヌーと競歩で銅メダルも立派。
今までの五輪と較べて今回が一番沢山観てしまった。これも思いもしない出来事だった。そして最後に、五輪旗の引継ぎに行ったのが舛添でなく小池で良かった。