トランプのTPP反対や二国間交渉の狙いは?

トランプはTPPに反対し、二国間交渉を行うと言っている。その意味するところは何か?TPPで一番恐ろしいのはISD条項だと言う。それを含むTPPに反対する真意を解しかねていたが、トランプも中国と同じことを狙っているのではないかと思うに至った。
一対一の交渉なら、大国の方が有利である。大国にごり押しされたら、小国は手も足も出ない。南支那海問題で中国が当事者同士での話し合いを主張するのは、これが狙いであろう。トランプも同じことを狙っているのではないか。TPPでは生ぬるい、もっとアメリカに有利な仕組みを作りたいと思っているなら、TPPから離脱し、二国間交渉に持ち込んだ方がアメリカの思う通りに出来る可能性が高い。トランプはそれを狙っているのではないか。もしそうであるなら、狙いは医療、医薬品、保険、農業等であろう。
トランプは政治家でなくビジネスマンである。最優先に考えるのは米企業の利益ではないか。もしこれが当たっているなら、とんでもない人物が大統領になったと覚悟して当たらねばならない。えらいことになったものだ。