倒壊したブロック塀は鉄筋の入れ方が間違っている

昨日、倒壊したブロック塀に鉄筋が入って居ないと書いたが、これは間違いのようだ。今朝の愛媛新聞に鮮明な写真が載っていて、それを見ると鉄筋は入って居ることが分かった。しかし、その入れ方が間違っている。鉄筋は一番根元をL字状に曲げてコンクリートに埋め込まなければいけない。だが写真を見ると鉄筋は真っ直ぐである。これでは簡単に倒れてしまう。曲げることが出来ない時は、ギザ入りの鉄筋(異形鉄筋)を使わなければいけない。倒壊したブロック塀の鉄筋にはギザは入って居ない。このように鉄筋は入れたが、入れ方を間違えて居り、素人の工事と言われても仕方ない。
更にこの塀には控え壁が設けられていない。今一つ、倒れた塀は幾つかに割れているが、その割れ目にコンクリートが見当たらない。と言うことは落ちて割れたのでなく、初めから繋がって居なかったと思われる。これでは手で押したらぐらぐら揺れたのではなかろうか。
余りにも杜撰過ぎる工事で、亡くなった子に何と言って詫びるのか。無責任も甚だしい。このような危険なブロック塀は全国に無数に存在するのでは無かろうか。恐ろしいことだ。