「その時歴史は動いた『源義経 栄光と悲劇の旅路』」批判−その1

昨夜NHKのその時歴史は動いた「義経」の再放送を観たが、その内容の出鱈目さに呆れるより怒りを覚えた。歴史を余りにも知らず、史実を無視した一方的かつ浅薄な解釈をしゃぁしゃぁと放映するのは、どういう神経なのか理解に苦しむ。これでは受信料不払いが増えても仕方ないだろう。
問題点は下記の通り。
 1.当時の地勢を無視している。
 2.当時の地名を判っていない。
 3.河野氏が最初から旗色鮮明に反平家であったことを無視。
 4.屋島合戦の際に、平家の主力が不在であったことを無視。
 5.壇の浦合戦に際して、義経の誘いで河野氏熊野水軍も源氏に寝返っ
   たと嘘を述べている。
3.以降は平家物語吾妻鏡を見れば書いてあること。1.については常識。2.の地名については最近の研究を知らないと判らないかも知れないが、インターネットを検索すれば直ぐ見付かる。(兵庫歴史研究会のサイト参照)