松下電器の体質と製品の品質

松下電器がファンヒーターの事故を引き起こした上、その後始末で無様な失態を仕出かし、遂に5万円で引き取ると発表した。事故を起こしても表に出ないように隠すのは昔からで、松下の体質と言われても仕方ないだろう。その体質には昔或る出来事で気が付き、会社にとって不利になることは世間に知られないよう抑え込んでしまう力には感心したが、反面それは松下と言う会社に対する不信感に繋がった。
製品の品質はテレビ以外信頼出来なかった。テレビだけは故障率が他社と比べて圧倒的に低かったらしい。だが松下という会社は算盤が先に立ち、ユーザーの利益に対する考えが適切でないと言う印象があり、好きになれない会社だった。世間では「マネシタ電器」と揶揄していたが、これなども同社に対する一般の認識を示す呼び名でであり、痛烈な批判である。
そんなことから、もしもの場合に致命的な事故に繋がる製品を買う場合、松下は選択の対象から除外して来たが、今回の事故に照らして正解だったと思う。