カメラ業界の移り変わりにまつわる思い出

ニコンフィルムカメラは2機種を残してデジカメに転進し、コニカミノルタがカメラ事業から撤退。時代の変遷を感じる。
ニコンS2は世界にその名を謳われた。二コールレンズは独特の味があり、色を感じさせた。ある時知人の写真を一目見て、レンズはニコールと当てたことがある。若い頃手に入れたニコンS2はもう使うことはないが、そのレンズに愛着を感じ、未だに手放せずにいる。
コニカにも思い出がある。大学時代に住んでいた家の近くに、小西六の部長さんのお宅があった。その方は高校時代の友人の親戚で、何回かお邪魔したことがあった。大学に入り親しくなった友人と話していたら、親父さんが木星号で遭難し、持っていたコニカが動かなくなってしまったが、形見なので修理できるものなら直したいと言う。その話を聞いて小西六の部長さんを思い出し、お宅に伺って事情を話したところ、持って来るようにとの嬉しいお返事。無償で修理して下さった。その部長さんは宮廷写真師を勤めた方。一流のプロが先生と呼ぶほどの写真家。ネガの素晴らしさ、今でも目に浮かぶ。友人は卒業後、NHKを経てソニーに移り、大いに活躍して専務にまで登りつめた。総て昔の懐かしい思い出。