女子フィギュアの余韻

昨日は荒川に沸いた一日だったが、その余韻は今日に残った。TVで朝にはエキジビションの実況、夜は録画で、再び荒川の優雅な舞と、村主のちょっとコミックさを含んだ楽しい演技を映していた。
荒川と男子のチャンピオン、プルシェンコ(ロシア)の演技を比較すると、日本人と狩猟民族の違いのようなものを感じる。荒川はゆったりとした優雅な所作、プルシェンコは狩猟民族の踊りを思わせるテンポの速い激しい動き。民族のDNAが表れているように思う。荒川は優雅な中に凛とした気品があり、イタリーの新聞が「バレリーナにスケート靴を履かせたようだった。観客は氷上にドガの絵を見た。」と賞賛したそうだが、決して褒めすぎではない。村主はコミカルなしぐさを交えて、ボウルを小道具に使ったアイデア一杯の振り付けで、楽しい物語を演じ切った。久しぶりに成熟した大人の女性の芸に堪能した女子フィギュアだった。