北朝鮮のミサイル発射の黒幕は中国?

大紀元に「北朝鮮のミサイル発射、中共が黒幕(06/07/08 08:53)」と題し、李辛の署名と、この文書はあくまでも著者の個人的な観点で述べたものであり、大紀元を代表するスタンスではないとの注釈がついた一文が載っている。その中の一部を引用する。

北朝鮮のミサイル発射、中共が黒幕
韓国「聯合新聞通信社」は7月1日に、米政府高官および軍事関係者からの情報として、「テポドン2号」の発射実験を視察するために、イランのミサイル専門家および幹部十数人が北京を経由し、北朝鮮へ向かっていたことを報道した。
イランのミサイル専門家らは、北朝鮮中共より仕入れた弾道関連部品の性能を確認し、イランが中共より同部品を輸入するための判断材料にするものであるとみられる。
同報道によると、イランのミサイル専門家らの訪朝については、長距離弾道ミサイルテポドン2号」の燃料充填用ターボポンプに関する北朝鮮とイランの共同研究は中共の支援下で行われているとの分析で、西側軍事専門家らの意見が合致したという。

この報道が事実なら、中国は北朝鮮のミサイル発射を知っていたことを意味するが、それなら中国外務次官が10日に訪朝し、ミサイル発射の自制求めようとしているのはジェスチャーに過ぎないのか。こんな裏があるから安保理で制裁決議採択を拒むのか。安保理で中国は「議長声明なら全会一致で採択可能と主張。日本が決議案を出したことで安保理の団結の基盤が破壊された。」と日本を批判したそうだが、この主張は泥棒にも三分の理屈の見本。いちゃもんの付け方には感心するが、正しくは「中国一国が反対することで安保理の団結の基盤が破壊された。」と言うべきだろう。