中国とロシアの北朝鮮めぐる新決議案

中国が「議長声明」から一転して、制裁を伴わない非難「決議」案を提出したのは、フランスの「二段階方式」を警戒したためではなかろうか。中国としてはフランスの二段階方式案は「必要なら決議案の採択」を目指しているので賛成できないが、先ず「議長声明を」とやられては反対し難い。そこで「決議」という形式を受け入れ、歩み寄った格好を示して孤立化するのを避ける一方で、「制裁」を排除して日米の案を骨抜きにすることを狙ったと思われる。このように見ると中国は相当に困っていて、必死なのだろう。