村の起源

行政単位としての村が出現したのは、室町時代らしい。自衛組織としてのムラが出来たのはもっと早いかも知れない。この件は荘園の歴史を理解することが先決のようだ。嘉禎元年(文暦二・1235)の出来事とする木瀬道場の場所を、尾張国葉栗郡三宅村木瀬と書いたり、尾張国葉栗郡上門間庄本庄郷河野村と書いたりしているが、この時期に「村」があったのだろうか。所在地表記の混乱をきちんと整理することにより、木瀬道場創建時期に関する手がかりが得られるかもしれない。