神経工学の恐るべき進歩

NHKスペシャルでサイボーグ技術の最前線を紹介していた。近年の神経工学の進歩は目を見張るものがあり、思うがままに動く義手や義足、難聴を助ける人工内耳や、パーキンソン病の症状を抑えるなど数々の恩恵を生み出している。そして現在は海馬にまで踏み込んでいるようで、ここまで行くと人格を変えてしまうことも可能となり、人間とは何ぞやと言う問題に突き当たる。科学・技術の進歩は望ましいが、それを使う側の倫理や哲学が後追いしているようだと、とんでもない事態を招く惧れがある。明日では遅すぎる。今すぐ人間はどうあるべきか、世界中が真剣に考えなければならぬ。少なくともその議論を始める必要があることは間違い無い。