日本の墓制

asahi.comに『「お墓」の誕生─死者祭祀の民俗誌 [著]岩田重則』と題する記事がある。その記事は「日本人はいったいいつから遺骨、そしてそれを入れる「お墓」という空間に執着し始めたのだろうか。何気ないことかも知れないが、実はこの問いかけは日本史上の大問題でもある。」と言う書き出しに始まり、平安時代は埋葬場所すら関心が無く、中世でもなされなかった石塔建立が近世の寺檀制度で次第に民間へ浸透し、「先祖累代」と刻んだ墓石が成立するのは近世後期だったという。
ちょっと意外で俄かには信じられない気持ちだ。これが本当なら中世武将達の墓はいつ作られたのか、本物なのだろうか、高野山には中世の人物の墓は存在しないのかなど、疑問が浮かぶ。この本を読む必要があるかも知れない。