日本の墓制について(続)

昨日asahi.comに載った日本の墓制の記事を談話室で紹介したら、Mさんから一つの説と断った上で、解説が寄せられた。非常に判りやすく、納得できる説明だった。その中で一番驚いたのは、「昔は遺体埋葬場所(最期の場所)〜遥拝所(宝筐印塔・五輪塔=定期参拝)〜位牌(日常参拝)が別々であった」と言う件。今まで考えたこともなく、目から鱗の感じだった。このように見ればかって抱いていた不審点がすっきりと説明でき、納得できる。例えば河野通信の墓が土饅頭であるのは、身分の高い人を埋葬した場所を示すものであって、そこに墓標が無いのも当時としては当たり前のことで、墓標がもしあったとするなら、それは別の場所のはずであろう。何事も現代の感覚で考えてはいけないことを教える好例である。