秘境アマゾンの氾濫原モホスに眠る古代文明

不毛の地と思われていたアマゾンの氾濫原モホス平原に古代文明が眠っていた。そこには大きな長方形の池(湖というべきか)が2つずつ対に造られていて、水路で繋いでいる。深さは2m。どうやら一方はホテイアオイを群生させて水を浄化することと、プランクトンを発生させるための場所で、他方が養魚場になっていたらしい。平原には大きな畝と溝が交互に配置され、氾濫時に溝に水が溜まるとホテイアオイが育ち、育ったホテイアオイを畝に撒いて肥料として農業をしていたと推測されるとのこと。実験して見ると、この方法で玉蜀黍が今の農場と同程度収穫出来たそうだ。痩せた土地で自然を巧みに生かして生活を営み、古代文明を花開かせた。
埋葬されていた人物は180cmもの長身。モホスには存在しない銅合金の装飾品を頭につけていた。首飾りか旨飾りはジャガーの牙を細工したもの。翡翠をビーズ状にしたものや、動物の骨を加工した装飾品もあり、加工技術はかなり高い。硬い翡翠にどうやって穴を開けたのか、まだ判らない。
人骨の年代は精密測定で西暦670年頃と出た。
その人物のDNA分析では、モンゴロイド系であり、骨格分析では東北地方の弥生人に近いという思いも寄らぬ結果が出ている。さらにDNAの塩基配列を調べると山東省あたりの種族に近い特徴があるらしい。山東省はもともと長身が多く、孔子も当時の尺度で九尺以上あったそうで、長身と言う特徴が共通する。
モホス古代文明の発見の糸口は、飛行機で上空から見下ろして、幾何学的図形が見つかったことに始まる。アマゾンを渡り、北側のブラジル領内でも、近年上空から不思議な図形が発見されている。