上黒岩遺跡の貴重な遺物紛失

愛媛ONLINEのこの記事に絶句。何と言う馬鹿なことを仕出かしたのか。出土遺物を現地で展示保管するようにしたいからと、慶応大学に変換を求めてもうあやむやにされたと聞く。出土品の種類や数などを記したリストや保管場所の詳しい記録など、遺物の全体像を把握する基礎資料は作られていないとは、研究者にあるまじき杜撰さで、そのお粗末さに呆れる。研究者の基本的な資質に欠けていると言うべきであり、慶応大学江坂輝弥現名誉教授らの責任は重い。紛失したとされる犬の骨を探すことと、ほかにも行方の判らぬものはないか、徹底的に調べることと、出土遺物の詳細なリストの整備を至急行なうことが急務である。総てはそこから出発する。