原発の耐震設計に不安

東電は寝とぼけた発言をしている。(元記事/ウェブ魚拓

想定超える地震加速度=柏崎刈羽原発−東電 2007/07/17-01:47
東京電力は16日、新潟県中越沖地震で緊急停止した柏崎刈羽原子力発電所新潟県柏崎市)で、耐震設計上の想定を大幅に超える地震の加速度を記録したと発表した。
東電は1、5、6号機の地下に設置された地震計の記録を解析。1号機で南北方向に311ガル(設計上の想定の最大値は274ガル)、東西方向に680ガル(同273ガル)を記録。5号機でも南北277ガル(同249ガル)、東西442ガル(同254ガル)、6号機で南北271ガル(同263ガル)、東西322ガル(同263ガル)をそれぞれ記録した。

能登半島地震でも先年の中越地震でも今回より遥かに大きな地震加速度を記録(元記事/魚拓)しているのに、今頃何を寝ぼけたことを言うのか。人を馬鹿にするのもほどほどにしろと言いたい。神戸の大震災でも818ガルを記録している。このように大きな地震加速度がずっと前から検知されているのに、今まで耐震基準を見直さなかった無神経さ、鈍さにはほとほと呆れる。今回は幸いにも変圧器の火災だけで済んだが、至急対策しないと原発本体の破損も起きる虞がある。たとえ震度が7以上でも、地震加速度が2000ガルであっても耐える構造でなければなるまい。危険度を考える際には、発生する確率と発生した場合に致命傷となる確率の二つを考慮しなければならない。原発の破損が起きたら、致命傷となる確率は100%である。つまり絶対に原発の破壊が起きてはならないのである。そのためには耐震基準を臆病なくらい高めておかねばならないはずである。関係者の猛省を促したい。