フェイントに掛からなかった亀田大毅?

亀田親子は嫌いなので、昨日の内藤大助亀田大毅の試合は見なかったが、今日「拳論 取材戦記」を見て笑った。
内藤はフェイントの多用したのが裏目に出て、大毅を倒せなかったのが不満だったらしい。大毅が内藤のフェイントに引っかからなかったからだ。内藤まは、フェイントに簡単に引っかかる選手もいるのに、大毅がフェイントに掛からなかったと称えたのだそうだ。以下、少しばかり記事を引用する。

しかし、そこに専門誌のライター氏が鋭く内藤に質問した。「大毅は内藤選手の目を見て戦ってました?」分かるだろうか? ボクサーは目の勝負でもある。相手の視線で次に来るパンチが読める。徳山昌守は、この目を使ったフェイントが得意だったのだが、当然観衆に伝わりにくいため彼の技巧は過小評価を受けた。大毅がもし内藤の目を見ていたら、フェイントに引っかかっただろう。答えはノー。その瞬間、関係者の間から笑いが起きた。「内藤さん、大毅はフェイントに気づいてなかったんですよ」つまり、フェイントを先読みして引っかからなかったのではなく、大毅は内藤のパンチを読む手法すら身に着けていなかったということ。内藤は一言「・・・あ、なるほど。」会見場は笑いに包まれた。

そもそもスポーツにおけるフェイントや、室内遊戯の引っ掛け、嵌め手などを使った駆け引きは、プレイヤーが或るレベルに達して始めて可能となる高度な技である。内藤が大毅はフェイントに掛からなかったと見たのは買い被りで、実は大毅は相手の出方を読めるレベルに達していなかったと見て良いだろう。そのようなレベルではタイトル戦などまだ先の話である。その意味で昨日の敗戦は良い薬だった。但し、あの父親から離れなければダメ。