相も変わらぬ官僚のお上意識

石原東京都知事定例会見詳報(2)』に、官僚のお上意識を批判した石原知事の言葉が載っている。長くなるがその部分を引用する。

「この間ね、東京でね、日本工学会、先端技術の国際会議が東京でありましてね。私も主催者としてあいさつしましたが、後で首都大学学長の西沢(潤一)さんから聞いたら、驚いたね。経済産業省などは、あらゆる妨害をしたね、これで」
「環境問題を主題にするな、とかね、この種の論文は発表するな、とか、するなら事前に経産省にみせろとかね、こんな感覚で事をとらえていたら、この国ダメになっちゃうよ。結局自分たちの首をしめてるんだから。詳しくは西沢さんに聞いてみてよ。私はあきれかえっちゃった、本当に。そんなもので、統制きくもんですか。何を守ろうとしているんだろう、役人ってのはねえ。しかも世界の学者が集まった、画期的な、とってもいい会議だと言って喜んで帰られた、と報告を受けている。それをみて、経産省がどう評価してるか知らんけどね、(会議を)やってる最中にこういう論文発表するな、発表する論文に目を通させろとかね、こりゃほんとうに官僚の統制ですよ」
「しかし、やろうと思ったら、人間の精神にかかわる問題についてね、トップの学者たちが知恵出して何か考えようというときに、余計なことするなと、どこのどいつがどういう権限で言えるんだ。あきれた話だね」

官僚とは世の中で何が起きようとも学習することなく、何年経っても永遠に進化しない生きた化石。公務員の質を向上させるには、人員を半分くらい減らすのが先決だろう。