13年前の今日、神戸で大地震

あの日からもう13年も経つ。思い出すことが一杯ある。今でも理解出来ないのは、関西には地震は無いと思い込んでいた人が多かったと言う事実。つい今しがたも誰だったかが、自分も勝手にそう思い込んでいたと語っていた。高槻市の従姉妹も同じ事を言っていた。どうして関西に地震は無いと思ったのか。歴史を見ても秀吉の頃、伏見城がつぶれた大地震があった。六甲山は断層の巣で、丸山の逆転断層は露出しているので教科書に載るほどの有名な断層である。随分昔の話だが、断層の動きを調べるため全国で9箇所に地震計を設置したことがあり、その内から2つも六甲山に置かれた。新聞にかなりのスペースで報じられたのだが、関西人はこの報道を見て何も思わなかったのだろうか。そもそも六甲山は大阪湾が陥没により出来た時、反動で隆起して形成された山。そのような地勢だから断層だらけで、地震が起きないはずは無い。思い込みが見る目を曇らせていたのだろうか。皮肉だったのは、関西人の思い込みに警鐘を鳴らすため、地震学会を関西で開いたか開く直前だったかにあの地震が起きてしまったこと。何事においても思い込みや先入観は百害あって一利なし。