イージス艦と漁船の衝突事故の実態はまだ不明

イージス艦の館長以下関係者は皆拘束され、関係資料も押収されていて、事故の全体像は調査中と、某番組で解説していた。衝突の2分前に緑灯を見たというのは、見張り員の一人の言葉の又聞きであって断片情報に過ぎず、それが総てではないと言う。そのような段階で一方的な批判、非難は避けたい。その解説者は、国際的には小回りの利く小型船が回避するのことになっていると言っていた。今回衝突された「清徳丸」の前を航行していた別の漁船が回避行動をしている。「清徳丸」も何故続いて回避しなかったのか、こういう疑問もある。因みに2分前に見た緑灯は回避行動を採った漁船のものだったのかも知れない。また、「あたご」が最初に漁船に気が付いたのは事故の12分前という情報もある。気が付いてからどのような行動を採ったのか、全貌が明らかになるのは相当先のことだろう。今一番の気懸かりは「清徳丸」の父子の安否である。望みは少ないかも知れないが、父子の無事を祈りつつ、全貌が明らかになるのを待ちたい。
ただ一つ、事故が起きてからの報告の遅さは何としたことか。これでは緊急事態に対処出来ないだろう。この点については憤りと不安を感じざるを得ない。