病気腎移植は本当にいけないことだったのか

厚労省は病気腎移植を行ったことを理由として、市立宇和島病院と宇和島徳州会病院、並びに万波誠医師らの保険医登録を取り消す意向だが、病気腎移植は本当にいけないことだったのだろうか。厚労省は移植手術を受けた患者が皆感謝していることをどう考えているのか。移植手術を受けていなければ、患者の中には今生きていない人も居るだろう。生きていても人工透析を続けなければならない。病気腎移植が患者達にとっては大きな福音だったことに間違いない。今一つ、万波誠医師の病気腎移植の論文は外国において高く評価されたと報じられている。この点について厚労省はどう評価するのか。病気腎移植が道を踏み外した医療行為と言い切れない状況下で、二つの病院を処分するのは疑問がある上、この二つの病院の保険医登録を取り消したら、この地域の医療は機能不全に陥る。厚労省宇和島地区の病人に死ねと言う心算か。地域医療態勢の再構築が叫ばれている今、この二つの病院が機能を果たせなくなるような措置を採ってはならない。今日の新聞によると、徳州会病院は聴聞会で抵抗を試みているが、厚労省は病気腎移植の是非とともに、病院の処分に関して再考すべきである。