米球界が上原の超人的な「第2の防御率」で高評価

上原が米球界で高く評価されていることは周知だが、その理由を聞いて成る程と思った。米球界では「第2の防御率」と言う指標が注目され、上原が超人的な数値を誇るからだと言う(ココ)。これは「三振÷四球」で、四球を1つ与える間に幾つ三振を取るかを示す指標で、これが高いことは決め球を持ちコントロールが良いことを示す。上原はプロ10年間で6.86、抑えを務めた昨季は実に16.5で、藤川の6.38を大きく上回る。メジャーの平均が2.0だそうで、藤川の値は驚異的、上原に至っては超人的な値で、断然クローザーとしての評価が高いと言う。
米球界の評価は実感と良く合う。上原が抑えに登板した時は、際どいコースに色々な球をびしびし決め、バッターは見逃してストライクを取られるか、臭い球をファウル若しくは空振りして矢張りストライクを取られ、ボールと判定される球が非常に少ない。この素晴らしい制球力は凄い集中力あってのこと、長く続くものではない。1インニングだけ投げさせたら、上原の上を行く選手は居ないだろう。その意味で上原はクローザーが最適と前から思っていたので、メジャーの評価と一致するが、メジャーは上原の特質を指標で客観的に示していたのには感心した。主観的な感覚を指標化して客観性を持たせることでは、アメリカ人に学ぶ点が多いのを、またまた実感した次第。