映画「靖国」について

靖国神社について李監督が何を描こうとしたのか知らないが、遺族としては靖国神社について外国人がとやかく言って欲しく無い。およそ祖国に殉じた者を祀る習慣を持たない国の人間に、靖国神社に御魂を祭る気持ちなど理解できる筈はない。国や民族、或いは宗教など、それぞれ固有の文化があり、伝統があり、慣習がある。それらに属するひとが大切にしているものを、部外者がとやかく言うのは冒涜である。他人の文化や伝統や慣習を尊重する気持ちを持たず、自分の価値観を押し付けることが、今世界を騒がしているチベット騒乱の根本原因であろう。人間すべからく謙虚さを忘れてはならぬ。