多すぎる水の恐ろしさ

四川大地震で堰止め湖が18ヶ所もあり、北川県では17日、湖が決壊する恐れがあるとして住民が非難する騒ぎがあった(ココ)。幸いここは水位が下がったそうだが、ほかの状況はどうなのか。ヒマラヤでは現在ある約9000の氷河湖のうち、約200が決壊の危険性があると言う。堰止め湖の水位を低下させることは、困難であってもまだ手段があると思われるが、氷河湖地球温暖化が齎したものであるからには、事態は今後深刻化する一方であろう。慶応大学の福井弘道教授らによって警報システムの設置が始まったそうだが(ココ)、対処法は迅速な避難を可能にする位しかないのかも知れない。
また内モンゴルでは、春の雪解けに伴い水量が増え黄河の堤防が決壊したと報じられている(ココ)。黄河は雪解けによる増水で氾濫する危険は毎年のことと聞いたことがあるが、水不足に悩まされる所がある一方で、水が多すぎて氾濫に悩まされる所がある。何とかならぬものか。