緊急地震速報は役に立つのか

東北地方から遠く離れた地域にも岩手宮城内陸地震を知らせる「緊急地震速報」が流れたらしい。それは結構なことだが、一番避難を必要とする震源に近いところでは、警報と揺れとどちらが速いか判らないのではなかろうか。今の「緊急地震速報」は、縦波と横波の伝達速度の差を利用して、縦波を検知して速報を出す仕組み。震源に近い所では縦波と横波の到達時間の差が小さいので殆んど役にたたないのではないか。矢張り地震の予兆を検知する研究を進めないと、地震予報は有効とはならないであろう。