岩手宮城内陸地震の揺れの加速度

手宮城内陸地震は震度が大きかっただけでなく、地震加速度が1800ガルを越し、観測史上3番目の大きさだと言う。新聞に被害があった各地の写真が幾つも掲載されていたが、山が崩れて地形が変わってしまったためか、崩れた橋や道路があった元の姿を想像することも出来ない。震源が浅いので被害は局地的かも知れないが、震源に近い地域の揺れは凄まじかったと想像される。
七人が行方不明になった宮城県栗原市駒の湯温泉は、裏の山が崩れて発生した土石流に襲われて数十メートルも流され、向きが180度変わっているらしい。地盤が崩れてしまったはどんな構造物も無事なはずが無い。東北地方は北米プレートに東から太平洋プレートが潜り込み、逆断層を形成しているとそうだが、幾つものプレートがぶつかり合う日本では、どこも地震から逃れることが出来ない。怖いものの代表として「地震・雷・火事・親父」と言うが、地震の恐ろしさは他の三つとは比較にならない。昔大地震を二つ経験したが、地震は決して慣れられるものではない。東南海地震や南海地震が何時か起きるが、なるべく先に延ばして呉れることを祈るのみ。