女子ソフトボール優勝を祝す

念願の金メダル獲得、おめでとう。上野の三連投は凄いと言う以外言葉は無い。アメリカには予選で負け、決勝トーナメントの初戦で負け、三度目の対戦。アメリカは決勝戦まで全勝。到底歯が立たないと思っていた。それが何と3−1で勝利。シドニー五輪の時の逆の結果となった。勝負ごとは何が起きるか判らない。今日も初回のピンチを切り抜け、最終回にはランナーを置いて、フェンス際ぎりぎりのファウルフライをショートが懸命に追って後ろ向きにキャッチ。次の打者の痛打が三塁手の直ぐ横に飛び、それを三塁手が反射的にグラブを出し好捕。最後の打者はショートゴロ、ややずれた送球を一塁手が体を一杯に伸ばして掴んだ。どれもほんの僅かずれていたら大量得点されたかも知れない。この試合に限って言えば、アメリカは不運、日本はついていた。だがそのつきも上野を始めとするナインの努力と粘りが呼び込んだもの。努力すればこそ前髪しかない幸運を掴むことが出来た。結局決勝トーナメントは三試合とも殆んど見てしまった。
解説者の宇津木元監督が最後の回、三塁ライナーを打たれたときは悲鳴を、最後の打者がショートゴロを打った時には「やったあ」と絶叫していた。この時は解説者でなく、完全にナインと一体になっていたのだろう。その気持ちは痛いほど判る。宇津木元監督にもおめでとうの言葉を贈る。