星野ジャパン惨敗

負けるべくして負けた。敗因の第一は、全日本と言うにはお粗末なチーム編成だったこと。大リーグに流出した選手で組んだチームと比較すれば粒の違いは一目瞭然。第二は不調の岩瀬を切れなかったこと。上原、川上、成瀬、ダルビッシュは立ち直ったが、岩瀬は遂に復調しなかった。その岩瀬を使い続けたため、チームも本人も傷を深める結果となった。
かって万年最下位だった大洋ホエールズ三原魔術と言われた采配でセントラルリーグを制し、日本シリーズも4−0で勝った。そのシーズン中、麻生選手が代打の切り札として素晴らしい活躍をした。日本シリーズの第一戦だったと思うが、代打に出た麻生がコンタクトレンズを落とし、いくら探してもとうとう見付からなかった。三原監督はそのシリーズは麻生につきは無しと判断し、以後そのシリーズでは一度も起用しなかった。勝負にはこの種の非情さも必要である。もし優勝を逃がしたら、何故麻生を使わなかったのかと轟々たる非難を浴びただろう。指揮官はその責を一身に負う覚悟で采配を振るわなければならない。
指揮官が悪いと部隊は全滅する。今回星野監督は岩瀬と心中した結果となった。星野監督にその道を選ばせたのは何だったのか。それが最大の疑問点である。