雨水の浸透施設

松山では9月の始めに20〜30mmの雨が降ったが、石手川ダム貯水率は全然回復しなかったのに対し、地下水位は相当に回復している。この事実は降った雨を川に流さず土に滲み込ませることが出来れば、少しの雨でも地下水位を維持できることを示唆する。何か良い方法はないかと考えていたが、何と市川市では条例を作って各戸に浸透枡の設置を義務付け、道路の側溝を浸透側溝に変えたことにより、河川に流れる雨水を激減させることに成功していると言う。しかも、浸透枡の浸透率は年数が経つと劣化するのではないかと心配されたが、驚いたことに却って向上しているそうだ。それは水があるため木の根が伸び、水を通りやすくしているためと言う。今ではかなりの自治体が浸透施設を設けているらしい。
このような実例があるからには、地下水に大きく依存する松山市は、浸透施設の普及に直ぐに踏み出すべきである。