雨量と石手川ダムの貯水率変化

乱暴な分析だが面白い結果が出た。土が乾いている間は、少々雨が降っても貯水率は増えず、地中に水が十分に蓄えられた後は、雨が止んでも貯水率は増え続ける。雨が少なかった時期と、しばしば降るようになった時期に分けて、雨量と貯水率の変化を記す。
    期間     総雨量   貯水率変化 雨10mm当りの貯水率変化
・ 7/01〜 8/15  27.5mm  -35.6%    -12.9%
・ 8/16〜 9/20  128.5    -24.5      - 1.9
・ 9/21〜 9/31  145     +20.3      + 1.4
・10/01〜10/05  53     +14.2      + 2.7
この間、9/26を境に様子が変わっている。この日以後は雨が止んでも貯水率は増大し続けている。その前は雨が降っても貯水率は減少が止まるだけで、雨が止むと直ぐに現象に転じていた。この現象は、9/26の雨で地中の水分がやっと飽和状態になり、地中から水が流れ出すようになったのであろう。石手川流域の土が一旦乾燥してしまうと、十分に水を含ませるには凡そ150mmほど雨が必要なことを意味すると見て良いだろう。
10/01以降はその前10日間と比べて、同じ雨量に対する貯水率の変化は倍ほどに達する。これは地中に蓄えられた水分量の違いによるのだろう。暇を見てもう少し細かく分析して見たい。