無気力相撲を叱る理事長、録音テープ

二子山理事長(当時)が親方と十両以上の力士を前にして、無気力相撲を厳しく叱る声の録音テープが残っていた。13年前のものだそうだが、かってはガチンコ勝負ばかりではなかったことは知られていたことだ。大乃国と若・貴兄弟はガチンコ勝負に徹し、注射が効かないと聞いたことがある。これが意味するのは、昔はガチンコでない取り組みがあったと言うこと。現在はどうなのか。
プロレスが真剣勝負でなく、筋書きのあるショーであることは誰もが知っていること。では相撲はどうなのか。千秋楽で7勝7敗同士をぶつけるのは、注射が出来ないようにするためだろう。つまり、相撲協会はガチンコ勝負を標榜していることを示す。所が実際には星の売り買いが横行しているとなると、それはファンを騙し、ファンの夢をぶち壊すものである。相撲協会が目指すのは真剣勝負なのかショーなのか。ファンは鍛え上げた二人の力士が、互いに秘術を尽して戦う姿を見たいと思っているのではなかろうか。